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危険木伐倒その2 失敗例

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 昨日(2/1) 隣接農地のおばあさんからコナラの落ち葉が水路を閉塞するので、境界沿いにあるアートガーデン敷地内のコナラの伐倒を依頼されました。 胸高直径30cm 樹高15m 重心は敷地外に傾いています(写真;緑線で囲った樹木)。 これに高さ5程度のところにロープを掛けて、ハンドウインチ(ストローク50cm程度 2耐荷重2t?)で伐倒方向を調整する計画 ところが、重心が高く、ロープ掛け位置(上写真;赤)とほぼ同じか上なので、けん引力が樹木の重量とほぼ同じ(たぶん1tくらいで2~3人の人力では無理)、 したがって、ハンドウインチをセット。 しかし、ハンドウインチで牽引してもロープ位置高さ5m=地表から半径5mの円周上の牽引となるので、伐倒方向に倒す角度が稼げない結果となり、ストローク不足で中断(1度傾けるのに8.7cm必要だからたりるわけがない!!→最初に計算しとくべきだった 円周2πr=2×3.14×5m=31.4m 31.4m/360=8.7cm/1度 50cm÷8.7cm/゜=5.7度しか傾かない ロープのたるみ代があるのでたぶん3度くらいしか傾かない)。 仕方がないので、さらにロープを高い位置に掛け(上写真;オレンジ色)固定し、 赤のロープ末端のハンドウインチのストロークをリセットすることにした。 ところが、オレンジのロープをかけて、緊張したら、突然コナラが倒れ始めた。伐倒方向と重心方向の丁度中間の方向でなんとか敷地内に収まった。 ふぅ~ 危なかった。 広葉樹の伐倒には重心位置と、樹木の重さ、牽引位置、牽引器具、作業人数について、事前にきちんと検討し、十分に安全を見てすすめる必要のあることを痛感しました。